世界を作った神の子にすべての始まりとなる娘がいました。
ある日彼女は気紛れに“人”という種が住まう世界へと降りました。
彼女はそこで一人の少女と出会います。
少女は彼女にとって初めての“友達”となりました。
その後彼女は何度も何度も少女の元へと足を運びます。
ある日、いつもと同様に少女の元へと向かった彼女は
道端で赤く染まり、すでに冷たくなった少女を見つけます。
やがて、それを見た彼女の瞳から零れ落ちた雫は町を流し、
ついには世界を沈めてしまいました。
そのことをお怒りになった父神は彼女を1つの大樹へと縛り付けます。
そして彼女は長い眠りにつきました。
同じく長い長い夢を見ながら―――。
この世界は、そんな彼女の見る夢の世界だといわれています。
また、この世界のどこかに夢と現をつなぐ、彼女の眠る大樹もあると―――。
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